2013年5月29日水曜日

スズメの子育て















時々、雨が降ってくる曇り空。
梅雨らしいどんよりした天候です。

いつもベランダにパン屑を食べに来るスズメたちが
ここのところ、パンをくちばしで小さくほぐし、
それをいくつかまとめてくわえると
一目散に飛んでいっていました。
何羽かのスズメたちが
繰り返しやって来ては
それぞれの方向に飛んで行く毎日でした。

一週間ほど前から、
子スズメを連れて来るようになりました。

にぎやかに鳴き、
翼を震わせて餌をねだる
寝ぼけた茶色の、子スズメ。
大きさは親鳥とあまり変わらないのに
顔の黒斑がまだ薄く、
くちばしの脇も黄色くて
とても幼く、かわいいです。

大きく口を開いて
餌をもらっている子が、
親が餌を集めに行ってしまうと
足元に落ちているパン屑を
ひとりで食べているのが微笑ましいです。

親は子どもが見えなくなると、
口いっぱいにパンをくわえたまま、
お隣の屋根、向こうの木と飛び回り、
子どもを捜しながら
くぐもった声で呼びます。

いつも親といっしょのヒナも
気づくと幼さが抜けて
一羽で来るようになります。
立派に若鳥になり
だんだんスズメらしくなって
もう親がどれかもわからなくなります。

見事な親離れ、子離れ。

毎年、この時期はスズメを眺めて
時間が過ぎてしまい、
家事がはかどりません。

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