2016年7月31日日曜日

うたう しじみ














朝はよく晴れていましたが、
お昼過ぎには
大粒の雨が叩きつけるように降り、
その後はまた
青空に雲が浮かんで流れて行きます。
安心しているとまた雨が・・・。

いつ降るかわからないので
店の前に本を並べてしまうわけにはいきません。

昨日は土用の丑の日でしたね。
スーパーではどこも一歩入ると
鰻の匂いがしていました。
鰻と並んで、
土用シジミ、土用餅などが売られていました。

パックされたしじみを見ていると
絵本 『 うたう しじみ 』 の
しじみたちの絵を思い浮かべてしまいます。














夕食に食べようと
しじみを買ってきた魔法使い。
安心しきって眠っているしじみたちを見ているうちに
煮立った出汁の中へ入れることが
できなくなってしまいます。
海へ帰りたい、と泣くしじみたちに同情した
魔法使いと猫のトラジはどうしたでしょうか。

線画のやさしい絵で描かれた
あたたかい気持ちになれる絵本です。

「うたうしじみ」の画像検索結果

『 うたうしじみ 』
作者 児島なおみ
発行 リブロポート
1984年第1刷発行
1988年第6刷
定価¥1200
BOOKS144販売価格¥500

2016年7月26日火曜日

絵本 『たべられる しょくぶつ 』


















朝顔の濃い青、
ハゴロモルコウソウの小さな赤い花、
ゴーヤの茂った葉と黄色い花、緑の実。
毎年の夏の庭です。

ゴーヤのトゲトゲが丸みを帯びて、
緑が薄らいで
部分的に黄色っぽくなったら食べごろです。
縦に切ると真っ赤なゼリーに包まれた種が出てきて
初めてのときはびっくりしました。
赤い部分はうっすら甘く、
ワタが黄色くなったゴーヤは
あまり苦くありません。

我が家では、いろいろに料理して
夏の間中、食卓に上ります。

発芽から蔓のからまる様子や花を楽しみ、
そして実が収穫できる、というのはうれしいものです。

ここに 『 たべられるしょくぶつ 』 という絵本があります。

初めに、種と野菜がならんでいます。
次のページから見開きごとに一種類、
種から成長し野菜ができるまでが
克明に描かれています。
それぞれの野菜の説明、
断面図も載っているので
とてもわかりやすいと思います。

取り上げた野菜は
きゃべつ、ねぎ、なす、きゅうり、すいか、
えんどう、らっかせい、
にんじん、じゃがいも、さつまいも。
どれも身近な
いつも食べているものばかり。

お子さんといっしょにぜひこの絵本を。
野菜にくわしくなると、
野菜を見る目が変わるのではないでしょうか。



『 たべられる しょくぶつ 』
森谷憲 ぶん
寺島龍一 え
福音館書店 発行
1969年 かがくのとも 発行
1972年 かがくのとも傑作集 発行
2004年 第55刷
定価¥838+税
BOOKS144販売価格¥400

2016年7月21日木曜日

読書感想文は余裕をもって














今日から夏休み。
夏休み初日は雨。
気温も上がらず涼しい一日です。

小学生だったころ
夏休み中のプールの日に小雨が降っていて、
入るか入らないか、水着などを持って
学校まで行ったことがありました。

当番の先生は
「どうせ濡れるんだから。」と言い、
雨なのにプールの授業はありました。
きびしいけれどいい先生だったので
嫌だと思ったりしませんでした。

水面に雨粒の落ちた輪がいくつも広がり、
日も当たらない灰色の空。
水の色も晴れているときとは違って見えて、
雨なのにプール!と
体が冷えて寒いのに、
なんだかちょっとうれしいような、
わくわくするような気持ちだったのを思い出します。

最近の小学校も
夏休みにプール授業はあるのでしょうか。
そして宿題はどんなものが出ているのでしょう。
宿題がいろいろある中でも時間もかかり、
面倒なものといえば
自由研究と読書感想文だったように思います。

今も読書感想文はあるのでしょうか。
まずどの本にするか決めなくてはならないし、
取りあえず読まなくてはならない。
感じた事を書き出したり、
部分的に読み返したり
文をまとめて感想文の形にしなければならない。
なんといってもすぐにできるものではないし
8月31日になってから慌てたのでは間に合いません。

子どもたちにも早くから
どの本にするの?とうるさく言った気がします。

BOOKS144では
読書感想文によさそうな本をまとめてあります。
宿題に感想文があってもなくても
夏休みにまとまった時間を
読書に充ててみてはいかがでしょうか。


2016年7月19日火曜日

いちから始めるインドカレー














暑くなるとスパイスの効いたカレーが食べたくなります。

学校給食のカレーも
海の家で食べたカレーも
家庭でつくる市販のルーを使ったカレーも
インド料理屋の本格的なカレーも
どれもそれぞれにおいしいものです。

我が家では
大きく切った野菜をコンソメで煮て、
その野菜を取り出してソテーして
付け合わせにしたり、
スープとして飲んだり、
そこに卵を落としてチーズをかけて朝食にしたり、活用します。

野菜といっしょにかたまりのままのお肉も煮て、
ポトフ風にした残りの塩味のスープに
トマトやピーマンなどを加えて
トマトスープに・・・。
それに炒めた玉ねぎや牛肉を入れて煮込んで
デミグラスソースを混ぜてハヤシライス風に。
それをベースに
あれこれスパイスを入れたり
ヨーグルトとスパイスにからめておいたチキンを足して
カレーにしたり、と
日頃いい加減なことばかりしています。

カレーというと家では
忙しいときに前もって作っておいたり、
煮ておいたスープが残っているときに
玉ねぎやスパイス、お肉を足して作ったり・・・。

でもこの 『いちから始めるインドカレー 』を読むと
きちんとスパイスをそろえて、
初めからカレーを作ってみたいと思います。

カレーを作るための基本から、
スパイス、食材、ハーブの説明もあり、
初心者でもできるように
作り方が丁寧に細かく書かれています。

カレーは全部で63種類。
ちょっとひと休み、と
チャツネやライタの作り方も載っています。

ぜひゆっくり本格的なカレーを作ってみませんか。

「イチから始めるインドカレー」の画像検索結果
『 いちから始めるインドカレー 』
著者 マバニ マサコ
発行 柴田書店
2011年初版発行
定価¥1900
BOOKS144販売価格¥900

2016年7月17日日曜日

夏の絵本 『おひさまがおかの こどもたち 』


















3日前の夕方に呑川を通ったとき
アブラゼミが一匹、鳴いていました。
この夏、初のセミの声!
昨日はミンミンゼミの鼻をつまんだような
ミーン ミン ミン ミン・・・
という声が家の近くで聞こえました。

そろそろ夏ですね。

子どもの時は
もうすぐ夏休み、と楽しみにしていたころ。
日ごろ学校に置いてあるお習字の道具や、
まとめて返された1学期の絵や工作やらを
持って帰る時期でしょうか。

あのころは夏というとわくわくしていたものでした。

夏のこどもたちの絵本というと
私の好きなベスコフの
『 おひさまがおかの こどもたち 』。
1898年に出版された作品ですから、
その当時のスウェーデンの子どもたちの
のどかな生活が描かれています。

その中に夏至祭りのページがありますが、
これは北欧のお話しにはよく出てきますね。
白夜の短い夏。
夏の喜びがあふれた絵本です。

「おひさまがおかのこどもたち」の画像検索結果

『 おひさまがおかの こどもたち 』
エルサ・ベスコフ 作・絵
石井登志子 訳
徳間書店 発行
2003年6月初版発行
2003年8月第2刷
BOOKS144販売価格¥1200

2016年7月12日火曜日

イタリアのおいしい食卓



レシピの本の棚の前に立つと
窓のところに立てかけてある
『 イタリアのおいしい食卓 』という本の
表紙に目がいきます。

北イタリアにあるレストランのレシピの本です。
ページを開くと

” ゆるやかな地平線、
 糸杉とポプラのある風景、
 色濃く残る中世の街並み。
 北イタリアのエミリア・ロマーナの
 静かな田舎町で出会う
 幸せな料理、そして時間・・・。”

とあります。

カフェ アルティ エ メスティエリの前菜からデザートまで、
たくさんの料理が紹介されています。
なんといっても写真が美しいです。
料理の写真はもちろん、
街並みや庭の様子まで、
見ているだけでも楽しめます。


















料理は蛙やうずら、ウサギなども使われていて、
一般的ではないかもしれません。
でもレシピを読んでみるのも
おもしろいと思います。
デザートやケーキは作れそうな気がします。
お部屋のディスプレイにも良さそうな本です。














『 イタリアのおいしい食卓 』
エンゾ&アンナ・ヘルテッリ、アルベルト・テラーニ 著
主婦の友社 出版
1997年1月第1刷
1997年3月第2刷
定価¥2400
BOOKS144販売価格¥800

2016年7月10日日曜日

シジュウカラの子














昨日は雨でした。
午前中の強い雨を避けて
先日スズメが雨宿りをしていた窓に
今度はシジュウカラの子がいました。
始めは休んでいるふうでしたが、
体が乾いてくると
しきりに羽を繕っていました。

小降りになると飛んで行ってしまいましたが、
鳥のヒナたちは
色が薄く、羽毛がふわふわしていて
かわいいです。


2016年7月7日木曜日

絵本 『 夏の虫 夏の花 』














東京都心で11時過ぎに36度を観測したとか・・・。
暑いです。

人にとってはたまらない暑さの夏も
虫たちにとっては活動の季節。
庭にもアゲハやキチョウが飛び、
クモが巣を張り、
よく見ればいろいろな虫に出会います。

萩の付近には
いつも黄色い蝶が飛んでいる、と思っていましたが、
先日、さなぎを発見しました。
幼虫もいたのでしょうが、
気付かないうちにさなぎになり、
蝶へと成長していたのでしょう。

BOOKS144にある
『 夏の虫 夏の花 』という絵本で調べてみると
キチョウの幼虫は
緑の細身の芋虫だということがわかりました。
萩の葉や茎に紛れて
見つけにくいかもしれません。

この絵本は公園、道端、畑、水辺など
身近な虫が暮らしている場所ごとに描かれているので
どこへ行けばどんな虫に会えるかわかります。

見開きページ半分に
植物と虫たちの生活の様子が描かれ
もう半分は克明な虫の絵が整然と並んだ
図鑑になっています。

載っているのは虫や花、全部で645種類!
巻末に索引もあり、
この絵本を持って
虫の観察に出かけるのはいかがでしょう。



『 夏の虫 夏の花 』
たかはし きよし 絵
奥本大三郎 文
福音館書店 発行
1986年発行
2006年第31刷
定価¥1400
BOOKS144販売価格¥700

2016年7月3日日曜日

カラスウリの花














いまの時期、
夕方に咲くカラスウリの花。
白い糸がもつれることなくきれいに開き、
まわりを繊細なレース編みで縁取ったような
不思議な花です。

卵型の実は知っているけれど
花は知らない、という方が多いようです。

朝には萎んでしまいますから
夕方からのお散歩のときには
畑の縁や垣根、電柱にからんでいるのを
見つけてください。

写真の花は
採ってきてから時間が経ってしまったので
糸がもつれてきてしまいました。
ぜひ夕暮れ時に揺れる
あやしい雰囲気の花を見てみてください。