2014年3月30日日曜日

桜の向こうの空

















暖かさが続き、
桜の開花も一気に進みました。
晴れて気持ちのよいお天気。
そして土曜日。

午前中の木版画教室が終わって
外へ出てみると、
みんな薄着になって、
散歩をしていたり、
公園でおとうさんと男の子がボールを蹴っていたり、
片隅の桜の下で
お弁当を広げているご家族がいたり。

3分咲きの桜と
空のやわらかい青。

呑川の並木の桜は
満開になると圧倒されるほどですが、
1本で立っている桜の枝の下から
花の向こうに見える空は
透き通った青。
すっきり空気に
深呼吸したくなります。

満開になった桜もいいですが、
まだまだつぼみも目立つ
このころの桜もとても好きです。

2014年3月25日火曜日

木版画ハガキ 『呑川桜道』



















呑川の桜のつぼみが
少しずつふくらんできていましたが、
ついに咲き始めました。

今までしっかりしていたつぼみも
先がピンクにやわらかくなってきました。

この暖かさが続くと
あっという間に咲きそうですね。
今年はお花見のできる期間が短いそうです。

また店までの道が楽しみな季節になりました。

吞川のお花見のついでに
BOOKS144へも足をお運びください。
昨年に続き
手摺り木版画の絵葉書を置いています。
呑川散歩の記念に、
桜の季節のお便りにいかがでしょう。

伊藤卓美 作
手摺り木版画絵葉書
1枚¥200/¥300

2014年3月23日日曜日

小さな庭の小さな刺しゅう















暖かくなりました。
もうすっかり春ですね。

ゆっくり、歩道の脇にまで
目を向けることがありませんが、
道端の小さな草にも花がついています。
よく見ると立派に咲いています。

庭の雑草にも
いろいろな形の葉や色の花があり
摘んで小さなガラス瓶に挿すといいものです。

ここに、そんな花たちを刺しゅうにした本があります。



微妙に違う色の糸で
丁寧に刺された植物たちが
小さな庭を造っています。
見開きも小さな花が並んでいて、
この庭の世界に入れます。
こんな小さな庭がほしいです。

この本も
ときどき開いて楽しむ本のうちの1冊です。

『小さな庭の小さな刺しゅう』
著者 青木和子
発行 雄鶏社
2004年発行
¥1400

2014年3月12日水曜日

春に開きたくなる『イギリスの野の花えほん』















寒い日が多かったとはいえ
もう3月も半ば。
枯葉と枯れ草ばかりが目立った庭も
やわらかい芽が伸びてきて、
春らしくなりました。

なかなか咲かなかった
クロッカスがやっと咲きました。
去年はたくさんの花を楽しみましたが
今年はひとつだけ。

雑草とひとまとめにされる草も
芽を出し、
伸びていくのを見ると
抜く気になれません。

この時期になると
開いてみたくなる絵本に
『イギリスの野の花えほん』というのがあります。
絵本というよりは
おしゃれな花のスケッチブックという感じです。
シャーロット・ヴォークの
繊細でていねいな花のスケッチと
花の説明が短い文で書いてあります。

ペンと水彩によるさらっと描かれた絵は
見ていると気持ちが安らぎ、
合間に描かれている
動物や虫、子どもたちにも癒されます。

色別、冬から順に花が紹介されていきます。
黄色の早春の花には、
ヒメリュウキンカ、イチゲコザクラ、
ラッパズイセン、フキタンポポ。









白い花にはヤブイチゲ、コミヤマカタバミ。
コミヤマカタバミは
「おばあちゃんのナイトキャップ」とも
呼ばれるんですって。









春に咲くベアガーリックのところに描いてある
葉っぱを持ったクマのカットのかわいいこと。









この本には96種類もの野の花が出てきます。
知らない花でも
とにかく見ているだけで
ほっとする絵本です。
ひとりでページをめくって
楽しんでいます。



『イギリスの野の花のえほん』
シャーロット・ヴォーク 絵
ケイト・ペティ 文
福本友美子 訳
あすなろ書房 発行
2010年 初版
定価 ¥1600
BOOKS144販売価格 ¥4000

2014年3月4日火曜日

ひなまつりが終わって















昨日は女の子のいるご家庭では
ひな祭りのお祝いをなさったのではないでしょうか。

わが家の子どもたちは大きくなってしまいましたが、
おひなさまを飾り、
これからもずっとお祝いしていきたいと思います。
もちろん夕食には、ちらし寿司。
菜の花を散らし、
春らしいお寿司にしました。

桜もち、草もち。
ひなあられ。

昔から変わらないひな祭りです。

桃のお節句も終わりました。
おひなさまをいつまでも出しておくと
娘の婚期が遅れる、と言いますが、
もうしばらく春の雰囲気を楽しんでから
しまいたいと思います。

出すのは楽しいですが、
片付けるのは
ひとつひとつ薄紙で包んだり、
箱に丁寧に並べたり、
あまり楽しいものではありません。
最後に人形のケースに全部を入れるのですが、
子どもたちが幼稚園で作った
おひなさままであるので
うまく詰めないと入りきらなくなり
毎年、出したり入れたり苦労します。
とは言っても
たかがケースひとつとその他いくつか。
大したことはありません。



『京の雅 冷泉家の年中行事』という本の中の
3月は”桃の節句 女の子の幸せを願って”。
冷泉家のひな祭りは旧暦の3月3日。
3月末から数日間、
広間に雛人形を飾り、
女の子の幸福を願い節句を祝うそうです。
伝わっている代々の内裏雛が9組。
江戸時代の作のものまである雛人形や
御所人形などを出す大変さも書かれています。

八百年の伝統を守る冷泉家の
24代当主夫人が語る行事を
月ごとに紹介していて
写真も多く、
何気なく迎えている年中行事がよくわかる1冊です。

『冷泉布美子が語る 京の雅 冷泉家の年中行事』
著者 冷泉布美子
    南里空海(聞き書き)
発行 集英社
1999年第1刷
定価 ¥2000
BOOKS144販売価格 ¥800

2014年3月2日日曜日

ひな祭りに手作りの桜もちを
















明日は桃の節句です。

雛人形を出して、
ぽっと明るくなった部屋の一角、
桃の花、菜の花を飾ると春めいて
気持ちもうきうきした
子どものころを思い出します。

そしてお雛さまの防虫剤のにおいと
桜もちのにおい。

お雛さまの前に並んだ
桜もちのピンクと、
草もちの緑。
ちらし寿司の錦糸卵の黄色。

桃のお節句は華やかです。

いつもは買ってくる桜もちと草もち。
今年は作ってみてはいかがでしょう。















和菓子作りのレシピ本が何冊かあります。
その中の『手作り和菓子』の
最初に出てくるのが桜もち。
焼き皮で作る関東風の作り方が載っています。















白玉粉、小麦粉、砂糖を水で溶いて
ホットプレートに流して焼いた皮で
あんを巻き
外側に桜の葉の塩漬けを巻くだけ。

お子さまといっしょに
楽しく作れそう。
でもホットプレートの縁で
やけどをしないように
気をつけましょう。

『手作りの和菓子』
著者 伊藤玲子
発行 家の光協会
平成10年第1版
定価¥1000
BOOKS144販売価格¥500

『やさしい和菓子づくり』
発行 主婦と生活社
1997年第1刷
定価¥1500
BOOKS144販売価格¥750

『手づくりで楽しむ 四季の和菓子』
ホームメイド協会編
発行 素朴社
2002年第1刷
定価¥1300
BOOKS144販売価格¥500