2013年4月27日土曜日

窓いっぱいの緑














やわらかそうな
薄緑色や黄緑の新芽がきれい、
と思ったのが、ついこの間のこと。
気付けば晴れた日の窓からの景色は初夏です。

カーテンを開けたときの外の明るさ。
朝の日差しを浴びたつやつやした若葉。
窓に広がる緑。

毎朝、同じ窓から眺める季節の移り変わり。
あまり色を感じない冬から
少しずつ春になり、
緑のあふれる季節。

淡い緑がだんだん濃くなっていくこの時期、
こういう窓の作品を作りたいと思って見ています。
少し大きめのエッチングで。

暗い室内。
窓の外に広がる明るい屋外。

空気や風を描けるようになりたいと思います。

2013年4月24日水曜日

京都 『猫町家デ猫祭』 に版画出品中














何日か前に、
猫のエッチングをまとめて刷りました。
5cm角、6cm角の銅版画は
公募展用の大きいものと違って、
腐食も刷りも楽です。

今回刷った作品は、
京都にある風の倶楽部というギャラリーの
『猫町家デ猫祭』に出品しています。

この猫の展覧会は毎年参加させていただいているのに、
まだ実際に行ったことはありません。
いつも作品を送るだけで、
全てお任せ。
申し訳ないと思うのですが、
京都は遠く、
今年も行けないまま終わってしまうかな・・・・・。

伊藤卓美さんの招き猫や、
どんぐりと山猫などの木版画作品も展示してあります。

『猫町家デ猫祭』は京都の「風の倶楽部」で5月26日まで。

京都は遠くて・・・という方は
深沢のBOOKS144へどうぞ。
こちらでは伊藤卓美、春の花の木版画の展示中。
そろそろ花を春から初夏の花に掛け変えようかと考えています。

銅版画もフクロウの作品が数点掛けてありますが
展示していないエッチングのシートも置いてあり、
ご覧いただくことができます。
ぜひお声をかけてください。

2013年4月21日日曜日

BOOKS144の本棚

4月後半だというのに
暖房のほしくなるような寒さです。
今朝は雨も降っており、
傘を持つ手が冷たくなりました。

桜の花の時期は、上ばかり見て歩いていました。
今、足元や呑川の流れの周辺に目がいきます。
いろいろな草が生え、
葉が伸び、花が咲き、
そこかしこが緑になっていくこの季節が好きです。
今朝はとくに雨に濡れ、若葉が生き生きとしていました。
絵を描いたときや木版画を摺ったときの
乾かないうちの絵の具の緑色もそうですが、
濡れている緑は本当にきれい!

先日、村上春樹の新刊をご紹介しましたが、
いつもは絵本ばかり取り上げるので、
絵本だけのお店だと思っていらっしゃいませんでしたか?














絵本の棚は充実しておりますが、
児童書だけではございません。

今日は大人向けの本の棚をお見せしましょう。













写真ではわかりにくいかもしれませんが
いろいろ揃えております。
実際にBOOKS144まで足をお運びください。
本とのいい出会いがあるかもしれません。

2013年4月17日水曜日

村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』


















「お気に入りブログ」の幸子様から、
BOOKS144に、
時々、びっくりするような贈り物が届きます。
今回は、活きの良い、今が旬の本ばかり・・・

その中に、あった1冊。
村上春樹 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。

こういう発売されたばかりの
しかも話題の本が
144に置いてあることは滅多にありません。

東側のガラス張りのところに展示しています。
早い者勝ちです。
売れてしまった場合はご容赦ください。

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
村上春樹
¥1,500

2013年4月13日土曜日

若葉の季節















  この1週間でケヤキの様子がこんなに変わりました。
枝先が芽吹きで煙ったように見え始めてから
あっという間です。

ケヤキを見ていて毎年ふしぎに思うのは
1本の木なのに
葉の出方が枝によって違うこと。
まるでヤドリギかと思うほど、部分的に葉が付いたり、
早く出た葉は 色も濃くなっているのに
遅い枝の葉はまだ明るい若葉の色だったり。

この新緑の季節、
植物の持つエネルギーに驚かされます。


2013年4月10日水曜日

山羊革の長財布 入荷!














お待たせいたしました!
インド山羊革工芸品、新たに入荷いたしました。

バッグ、長財布、ネコ・コインパースが入りました。

今回は今までBOOKS144になかった
長財布が加わりました。
色は写真とは多少異なりますが、3柄。
キリンは黄色のみ。
ゾウは2色、ネコは3色あります。

その中でもおすすめは、黄色地に黒のキリンのお財布。
黄色は金運アップにいいそうですし、
キリンの模様がすっきりしておしゃれ!

縦10cm、横20cmと使いやすい大きさです。
山羊革ですので、軽く、
使い込むうちに柔らかくなり
しっとりと手に馴染み、
風合いが増していきます。














ファスナーを開けると、
中は写真のように分かれており、
小銭入れ、札入れ、カード入れがあります。
外ポケットも付いていて使いやすいお財布です。

ぜひBOOKS144で、実際に手に取ってみてください。

山羊革工芸品 長財布
サイズ 20×10cm
¥1,890

2013年4月7日日曜日

おたまじゃくしの たまーら

朝、晴れたものの強い風。
表に出した本が飛び、
看板が倒れ、ねじが抜けてしまいました。

昨日からの悪天候のなか、
庭の桜草も
BOOKS144の桜草も、
室内に避難させて、花も折れず無事でした。

今朝、メダカの池をのぞくと
何匹かのおたまじゃくしの黒い姿を発見しました。
うちのはヒキガエルの子たちですが
こちらはトノサマガエルのおたまじゃくしのお話です。


















春に生まれたおたまじゃくしたち。
最後に生まれた たまーらは、
泳ぎがへたで、みんなに笑われて置いてきぼり。
ひとりでしょんぼり友だちを捜しに出かけます。
何回も危ない目に遭いながら、
成長していくたまーら。

出てくるカエルやドジョウ、ゲンゴロウなど、
リアルに描かれていますが、
透明感のある色彩で、
季節の流れが感じられます。














扉絵の春の水辺。
水に透ける桜の花びら。
色付いた秋の落ち葉。
おたまじゃくしたちの泳ぎ始めるこの季節に
ぜひ読んでいただきたい絵本です。

『おたまじゃくしのたまーら』
マイケル・バナード 作
吉田新一 訳
竹山 博 絵
福音館書店 発行
1982年 発行
2002年 特製版
¥2,000

2013年4月6日土曜日

日本桜草


















これから天気が悪くなるそうです。
せっかくきれいに咲いた桜草。
花の重みに対して茎が細いですから、
大雨、強風には弱いです。
爆弾低気圧の来る前に玄関に避難させなければ・・・。

昔、父が大切にしていた花です。
クロッカス、バイモ、水仙、ムスカリなどが次々と咲き、
庭一面を花ニラが覆ったなかに
出てくるピンクのつぼみ。
環状に咲く一重の桜草。

飼っていたニワトリが
散歩の途中でつぼみをついばみ、
滅多に怒らない父がすごく怒ったのを思い出しました。

あの庭はもうありませんが、
春の、芽が吹き、花が順々に移っていく、
夢のような庭の様子を覚えています。

今、BOOKS144にも
小型のプランターに植えた同じ桜草が置いてあります。
店内には木版画の桜草も展示してありますので、
どうぞ見比べてください。

2013年4月5日金曜日

切花の桜


















BOOKS144の店の角に
桜の枝が挿してあるのをご覧になりましたか?
葉と花がいっしょに出る桜です。
ソメイヨシノと違って切花にしても絵になります。

Kさんのお宅で鳥の落し物から生えた木だそうで、
私たちも楽しませていただいています。
小さい枝をまとめてビンに入れてみました。


















水切りすると元気になり
つぼみも開きました。

こんな桜が生えるなんてうらやましい!
今、144で木版画展をしている伊藤卓美氏は
「作品にしたい!」と桜を観察中です。


2013年4月2日火曜日

楽しんだ桜 / 絵本 『ほんとうだよ』















今日は雨。
呑川の残っていた桜も散ってしまいそう。
花びらの落ちたあとのシベとガクがきれいです。
若葉も出てきて散歩道の雰囲気も変わりますね。

今年ほど呑川の桜を見ながら歩いた年はありません。
咲き始めから散る姿まで、
どんな天気でもそれぞれに美しく、
朝も夕方も、夜も、楽しませてもらいました。

晴れた空を背景に見上げるのはもちろん、
雨の日のしっとりした花もよかった。
朝の日差しの中の桜。
薄暗くなってきた時間帯の美しさ。
暗くなってから歩く桜並木。
外灯にぼんやり浮かぶ満開の花と散る花びら。
冬の雪景色を思い出しました。
( 強い光でライトアップされたのではなく
  ”ぼんやり” というところがいいのです!)


今回は春にぴったりの 『ほんとうだよ』 をご紹介します。



表紙を見ると、
たんぽぽが咲き、桜が満開。
カエルのがーちゃんは、春になってうれしくてたまりません。
菜の花が咲いていたり、小鳥が歌っているのを
池の魚たちに伝えようとするのですが、
水の中から出られない魚に地上の様子をわからせるのは難しい。
なかなかわかってもらえません・・・。

つくしが生えていたり、レンゲが咲いていたり、
たくさんの花が咲き、春の喜びがいっぱい。
今の季節に読みたい色彩のあふれた絵本です。

『ほんとうだよ』
松見 秀 作・絵
福音館書店 発行
1971年発行
2003年 特製版
¥1,000