2014年7月20日日曜日

今ごろにスズメの親子















春にはたくさんのスズメたちが
翼をふるわせて餌をねだるヒナを連れて
ベランダへ来ていました。
そのにぎやかさも一段落して、
ヒナたちも一人前の若スズメに育ち、
単独で来て、
パン屑などをついばむようになりました。

そんななか、
2回目の子育てに入ったのか、
それとも出遅れたのか、
せっせと餌を運ぶ親鳥がいました。

それが先日、ついに子を連れてやってきました。
まだくちばしの脇が黄色いかわいい子スズメ。
かいがいしくパン屑を口に入れてやる母鳥。
その賢そうな顔つき。



巣立ったばかりの子スズメは
どこへ行ってしまうかわかりません。
親は子どもが見えなくなると呼び、
捜します。

そんな子スズメのお話があります。
『こすずめのぼうけん』。
飛び方の練習を始めたこすずめは
母親の言いつけを守らず、
遠くまで飛びすぎてしまいます。
ほかの鳥たちには休む場所も提供してもらえず
疲れ果てて、飛ぶこともできず
暗くなり始め、途方にくれてしまいます。

ほかの鳥たちに問われるたびに言う
「いえ、ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり いえないんです」
という繰り返しが
子どもたちは好きそうです。

お話もいいですが、
堀内誠一さんによる風景がきれいな絵本です。



『こすずめのぼうけん』
ルース・エインズワース 作
石井桃子 訳
堀内誠一 画
福音館書店 発行
1977年 こどものとも傑作集 第1刷
2006年第59刷
定価¥800
BOOKS144販売価格¥400

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