2013年8月28日水曜日

鹿踊り(ししおどり)


鹿踊りのはじまり (日本の童話名作選)

今、BOOKS144に並べてある
宮沢賢治の作品の中に、
『鹿踊りのはじまり』という絵本があります。
ししおどり、と読みます。

鹿踊りをご覧になったことがありますか?

















私が鹿踊りを初めて見たのは
中学校の修学旅行のとき。
花巻温泉に泊まり、
夜に外で鹿踊りが舞われたのです。
おなかに響く、乾いた太鼓の音。
長いささらの揺れるさま。
重い装束にもかかわらず
鹿たちの
軽やかな足取り。

前もって授業で
宮澤賢治の『鹿踊りのはじまり』を読み、
花巻で本物の鹿踊りを見たわけです。
とても印象に残りました。

結婚してからは
何回も東北へ民俗芸能を見に行き
今では、お囃子の音を聞くと血が騒ぎます。

鹿踊りは、地域によって装束も違い、
花巻地方の「太鼓踊系」と、
遠野地方などの「幕踊系」があります。

どちらも力強く、勇壮で、神々しく見えてきます。

人が中にいるのを忘れて、
鹿(しし)に見据えられているような気持ちになります。






































『鹿踊りのはじまり』
宮沢賢治 作
たかし たかこ 絵
偕成社 
1994年第1刷 発行
2003年第12刷
¥850

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