2016年9月8日木曜日

絵本 雑草のくらし














晴れていても雲の流れが速く、
気付くと黒い雲がすぐ近くに!
あっと思う間もなく雨が降り出すので
今日は表に本を並べてしまうわけにいかず
店内がごたごたしています。

近所に空き地や
遊具がなく草の生え放題の公園がありますが、
定期的に業者の人たちが雑草の駆除にきます。
たまたま草刈りの最中に通りかかると
草の匂いが立ち込め
ぼうぼう生えていた草がなくなった地面は
やけにすっきり見えます。
しばらくするとまた草むらになっていて
草の勢いに感心します。

『雑草のくらし』という大型の科学絵本があります。
京都・比叡山のふもとの畑あとを
5年間にわたって観察を続けて出来上がった絵本です。

初めのページののどかな春の様子。
少しずつ増えていく草。
メヒシバやエノコログサの群れ。
そして冬。

2年目の春。
冬を乗り越えて大きくなっていく草に
日の光を奪われて
育っていけないメヒシバやエノコログサ。
1年目とは違った草むら。

こうして3年目、4年目と
姿をかえていく様子が克明に描かれています。

今まで何となくながめていただけの草むらにも
雑草の世界が繰り広げられていることが
とても興味深く読め、
草たちの生存競争の厳しさを知ることができます。


『 雑草のくらし あき地の五年間』
作 甲斐信枝
発行 福音館書店
1985年発行
1995年第8刷
定価¥2200
BOOKS144販売価格¥1200

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