2013年1月23日水曜日

ライオンと魔女

私が小学生のころに読んだのは、
オレンジ色の函に入った『ライオンと魔女』でした。
ルーシィがナルニア国に踏み込んだ場面から、
すっかりお話の中に引き込まれてしまったものです。

その後、何回も読み返しましたが、
何と言っても好きなのは、
フォーンのタムナスさんの部屋でのお茶のシーン。

暖炉があって、床にはじゅうたん。
テーブル、本棚と食器棚。
ふたつの小さないす(ひとつは私の、
もうひとつはお客用、とタムナスさん)。

魅力的なお部屋!

そして出てくる「お茶」がまた何ともおいしそう!
やわらかくゆでたきれいな茶色の卵。
トーストは小イワシをのせたもの、
バターをぬったもの、
みつをつけたもの。
砂糖をかけたお菓子。

挿絵を見て想像するしかありませんが、
なんてすてきなおもてなし!

もうひとつは、ビーバーさん夫妻にごちそうになる夕ごはん。
子どもたちにはクリームのようにこいミルク。
こい黄色のバターを好きなだけすくってぬって食べる、
粉ふきにしたじゃがいも。
フライにした新鮮なマス。
焼きたての、すてきにねとねとする大きなマーマレード菓子。

こうやって書き並べるより、
お話の中でその状況とともに読むと何倍もおいしそう。
童話や絵本に出てくるごちそうやお菓子って
想像がふくらむせいか、
よけいにおいしそうに感じます。















でもひとつ不思議に思ったのは
エドマンドが女王にもらったプリン。
まるい箱をひらくと、どっさり出てくるのです。
どうしてもイメージできませんでしたが、
大人になってから、
「ターキッシュ・ディライト」であることがわかりました。
これだったら緑色の絹のリボンでしばった
まるい箱に入っているのも納得ですね。




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