2013年7月4日木曜日

南部めくら暦の「半夏生」














この季節に
入梅、夏至、半夏生などと聞くと、
『南部めくら暦』が浮かんでしまいます。

江戸時代に
盛岡藩政下で考案・発行された暦です。
文字が読めない農民たちに、
田植えや行事の時期をわかるように
それを文字ではなく、
絵と記号で表現しています。
サイコロの目で月を
模様で日付を表しています。

暦にのっている行事などは絵で表現されています。
解説を読んでもわからないものもありますが、
わかると、思わず笑ってしまうようなものがあります。














 たとえばこれ。
盗賊が荷を奪うで
にをうばう、にうばい、入梅。
まるでとんちのような、ギャグのような。

いちばん上のは、「半夏生」。
なぜこれで「はんげしょう」なのかは
考えてください。

下のは八十八夜.













 これは芥子の花に濁点が付いて「夏至」。













何と読むのかな、と
眺めているだけでも面白いと思います。

200年の歴史を持つ文字が読めない人のための暦「南部めくら暦」。1年間の主な暦註がコンパクトに描かれている。<写真・資料提供:岡田芳朗氏>

1 件のコメント:

  1. 2019年5月1日より「令和」が始まりますが
    平成の所の絵が楽しみです。(ちなみに来年の干支は
    ネズミです。)

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