この季節に
入梅、夏至、半夏生などと聞くと、
『南部めくら暦』が浮かんでしまいます。
江戸時代に
盛岡藩政下で考案・発行された暦です。
文字が読めない農民たちに、
田植えや行事の時期をわかるように
それを文字ではなく、
絵と記号で表現しています。
サイコロの目で月を
模様で日付を表しています。
暦にのっている行事などは絵で表現されています。
解説を読んでもわからないものもありますが、
わかると、思わず笑ってしまうようなものがあります。
たとえばこれ。
盗賊が荷を奪うで
にをうばう、にうばい、入梅。
まるでとんちのような、ギャグのような。
いちばん上のは、「半夏生」。
なぜこれで「はんげしょう」なのかは
考えてください。
下のは八十八夜.
これは芥子の花に濁点が付いて「夏至」。
何と読むのかな、と
眺めているだけでも面白いと思います。
2019年5月1日より「令和」が始まりますが
返信削除平成の所の絵が楽しみです。(ちなみに来年の干支は
ネズミです。)