晴れていても雲の流れが速く、
気付くと黒い雲がすぐ近くに!
あっと思う間もなく雨が降り出すので
今日は表に本を並べてしまうわけにいかず
店内がごたごたしています。
近所に空き地や
遊具がなく草の生え放題の公園がありますが、
定期的に業者の人たちが雑草の駆除にきます。
たまたま草刈りの最中に通りかかると
草の匂いが立ち込め
ぼうぼう生えていた草がなくなった地面は
やけにすっきり見えます。
しばらくするとまた草むらになっていて
草の勢いに感心します。
『雑草のくらし』という大型の科学絵本があります。
京都・比叡山のふもとの畑あとを
5年間にわたって観察を続けて出来上がった絵本です。
初めのページののどかな春の様子。
少しずつ増えていく草。
メヒシバやエノコログサの群れ。
そして冬。
2年目の春。
冬を乗り越えて大きくなっていく草に
日の光を奪われて
育っていけないメヒシバやエノコログサ。
1年目とは違った草むら。
こうして3年目、4年目と
姿をかえていく様子が克明に描かれています。
今まで何となくながめていただけの草むらにも
雑草の世界が繰り広げられていることが
とても興味深く読め、
草たちの生存競争の厳しさを知ることができます。
『 雑草のくらし あき地の五年間』
作 甲斐信枝
発行 福音館書店
1985年発行
1995年第8刷
定価¥2200
BOOKS144販売価格¥1200
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