2月1日に、暖かさに浮かれ、
何となく花のたくさん描かれた表紙に目がいき、
『リーサの庭の花まつり』を取り上げてしまいましたが、
考えてみれば、こちらのほうが今の季節にぴったりでした。
『根っこのこどもたち 目をさます』。
春がゆっくり近づいてくるころ、
根っこのこどもたちは土のおかあさんに起こされます。
春のしたくをするためです。
男の子も女の子も忙しく働きます。
そして、なにもかも用意ができたとき、春がやってきます。
春の景色から、また冬がやってくるころまでの
季節が移り変わる様子が描かれています。
ベスコフと同じように、ていねいな絵。
よく見れば見るほど、
細かなところまで正確に描かれていて驚きます。
虫の触角、足の関節。
植物の葉のつき方や、花の特徴。
この本も、『リーサの庭の花まつり』も、
虫好きな男の子、花や妖精が好きな女の子、
そして大人も楽しめる絵本です。
今さらですが、
『リーサの・・・』には、
花の名前もたくさん出てきます。
知らない花もありました。
ひとつひとつ、
名前と挿絵とを確認しながら見ていくと
楽しいと思います。
『根っこのこどもたち目を覚ます』
ジビレ・フォン・オルファース 絵
ヘレン・ディーン・フィッシュ 文
いしい ももこ 訳/編
童話館出版 発行
2003年 第1刷発行
2004年 第2刷
¥700
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