日の強いお昼近く、
呑川緑道を歩いていても
ほとんど行き交う人はありません。
暑いですものね。
夕方は蝉の声が
桜の木から降りそそいでいますが、
真昼間は蝉さえも、あまり鳴いていません。
昔の夏休みには
自転車に乗った子どもたちや、
虫取り網を持って蝉を捕ろうとする
麦わら帽子をかぶった子がいたように思いますが・・・。
BOOKS144の外の棚には
夏に合わせた本が並んでいます。
自由研究によさそうな本。
読書感想文にぴったりの本。
夏に開きたい絵本。
その中の一冊に
思わず手にとりたくなるようなタイトルの
『ぎんぎら なつの あつい ひは』。
真夏の暑い日。
かぜも ない
じっと じっと
ぼく もう とけそうだ
と、木に登って枝によりかかる男の子。
きつねの教えてくれた呪文。
かむぬい とまふい しむらっぷ
どどお、と来る風のかたまり。
揺れる木。
ざざあ、となる草原の海。
最後はカナカナカナというひぐらしの声。
夏の木陰、
風や草原のざわめく音を感じられる絵。
不思議なお話。
暑い夏に読みたい絵本です。
『ぎんぎら なつの あつい ひは』
絵と文 山﨑優子
発行 至光社
初版発行 2000年
定価¥1300(税抜価格)
BOOKS144販売価格¥700
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