国道から呑川に曲がる角のところに
お風呂屋さんがあります。
夕方、前を通ると
その季節に合わせた暖簾がゆれています。
そこを人がくぐっていったり、
湯上りの少しほてった
つやつやとした顔で出てきたり。
今日も無事、終わったな、と感じます。
私はお風呂屋さんに行ったことがありません。
行く機会もないまま今まで来てしまいました。
子どものころのお風呂は
一旦、外に出なければいけなかった
井戸端にあったお風呂場。
近くに住んでいた祖母の家のお風呂にも
よく入りに行った記憶があります。
どちらも昔の
木のスノコがあって
檜だったんでしょうが、
昔から何人もが入って
角が丸くなったような木のお風呂。
曇りガラスの引き戸や窓。
石鹸のにおい。
お風呂から上がると
濡れた頭をばさばさと拭いてくれたタオルの感触。
祖母が切ってくれた冷たい西瓜。
冷蔵庫から出してくれた
缶詰めのみかんやパイナップルの入った手作りゼリー。
いろいろなことを思い出します。
お風呂の絵本といえば
『おふろ だいすき』。
お風呂好きな男の子が
あひるのプッカとお風呂に入ると、
いろいろな動物たちが出てきて・・・。
空想の世界を描いた、
林明子さんの絵があたたかい絵本です。
『おふろだいすき』
松岡享子 作
林明子 絵
福音館書店 発行
定価 ¥1404
★古本ではないので定価です。
0 件のコメント:
コメントを投稿