2015年7月29日水曜日
ぎんぎら なつの あつい ひは
日の強いお昼近く、
呑川緑道を歩いていても
ほとんど行き交う人はありません。
暑いですものね。
夕方は蝉の声が
桜の木から降りそそいでいますが、
真昼間は蝉さえも、あまり鳴いていません。
昔の夏休みには
自転車に乗った子どもたちや、
虫取り網を持って蝉を捕ろうとする
麦わら帽子をかぶった子がいたように思いますが・・・。
BOOKS144の外の棚には
夏に合わせた本が並んでいます。
自由研究によさそうな本。
読書感想文にぴったりの本。
夏に開きたい絵本。
その中の一冊に
思わず手にとりたくなるようなタイトルの
『ぎんぎら なつの あつい ひは』。
真夏の暑い日。
かぜも ない
じっと じっと
ぼく もう とけそうだ
と、木に登って枝によりかかる男の子。
きつねの教えてくれた呪文。
かむぬい とまふい しむらっぷ
どどお、と来る風のかたまり。
揺れる木。
ざざあ、となる草原の海。
最後はカナカナカナというひぐらしの声。
夏の木陰、
風や草原のざわめく音を感じられる絵。
不思議なお話。
暑い夏に読みたい絵本です。
『ぎんぎら なつの あつい ひは』
絵と文 山﨑優子
発行 至光社
初版発行 2000年
定価¥1300(税抜価格)
BOOKS144販売価格¥700
2015年7月28日火曜日
空の名前
空を見るのが好きです。
昼間のまぶしい真っ青な空もいいけれど
夕方は
とてもやさしい色をしていたり、
夕焼けと青空のグラデーションが楽しめたりします。
雲がとてもきれいに光っていたり、
台風の雲が近付いてくる前の
すこし怖い雰囲気だったり。
高い建物が多くなって
広々した空を見られる場所が少なくなりました。
二階の窓から見えた富士山も
いまは部分しか見えなくなりました。
『空の名前』という本があります。
雲、風、水、光、氷の五つの章があり、
季節や天候に関する言葉を
美しい写真とともに楽しめる写真集です。
『空の名前』
写真・文 高橋健司
出版 光琳社
1997年発行
定価 ¥1429(税別)
BOOKS144販売価格 ¥500
2015年7月21日火曜日
夏空
梅雨が明け、
晴れて暑い毎日。
夏休みになりました。
夏休みというと
学校のプール、宿題。
校外班のお楽しみ会、
ラジオ体操。
子どもたちの遊ぶ公園、
アブラゼミのたくさん入った虫かご。
夕食後の花火などを思い出します。
最近の子たちは忙しいからか
あまり外で遊んでいる姿を見かけません。
それとも熱中症が日々ニュースになるほど
暑いせいでしょうか。
天気予報の「最高気温35℃。」というのを聞き、
日差しの強さを見ているだけで
外へ出るのを考えてしまいますものね。
夏の日を浴びて元気なのは
茂ってきた夏草です。
濃くなった緑がつやつやしています。
ヨウシュヤマゴボウの実も大きくなってきました。
2015年7月15日水曜日
おふろだいすき
国道から呑川に曲がる角のところに
お風呂屋さんがあります。
夕方、前を通ると
その季節に合わせた暖簾がゆれています。
そこを人がくぐっていったり、
湯上りの少しほてった
つやつやとした顔で出てきたり。
今日も無事、終わったな、と感じます。
私はお風呂屋さんに行ったことがありません。
行く機会もないまま今まで来てしまいました。
子どものころのお風呂は
一旦、外に出なければいけなかった
井戸端にあったお風呂場。
近くに住んでいた祖母の家のお風呂にも
よく入りに行った記憶があります。
どちらも昔の
木のスノコがあって
檜だったんでしょうが、
昔から何人もが入って
角が丸くなったような木のお風呂。
曇りガラスの引き戸や窓。
石鹸のにおい。
お風呂から上がると
濡れた頭をばさばさと拭いてくれたタオルの感触。
祖母が切ってくれた冷たい西瓜。
冷蔵庫から出してくれた
缶詰めのみかんやパイナップルの入った手作りゼリー。
いろいろなことを思い出します。
お風呂の絵本といえば
『おふろ だいすき』。
お風呂好きな男の子が
あひるのプッカとお風呂に入ると、
いろいろな動物たちが出てきて・・・。
空想の世界を描いた、
林明子さんの絵があたたかい絵本です。
『おふろだいすき』
松岡享子 作
林明子 絵
福音館書店 発行
定価 ¥1404
★古本ではないので定価です。
2015年7月14日火曜日
絵本 『20本の木のノート』
暑い日が続きますね。
突然に夏が来てしまったようなここ数日。
まだ暑さに慣れていない身体、
体調を崩している方が多いとか・・・。
今朝も雲ひとつなく、まぶしく光った青空。
日差しの強さにクラクラしそう・・・。
日向を避け、
木陰を選んで歩いています。
葉のざわめく音、
揺れる木漏れ日。
木のたくさんある道は
涼しいような気がします。
『20本の木のノート』という絵本を
ご存知でしょうか。
身近な木を
1ページに1本づつ紹介した本です。
やさしいタッチで描かれた木の絵。
葉や花、実の写真や
ユーモアあふれるイラスト、
わかりやすい解説で
花や葉や実の特徴、
その木の使いみち、
自生地、名前の起こりなどがわかります。
「木とともだちになるためのレッスン」も
1から11まであり、
ページを隅から隅まで読んだら
木と友だちになれそうです。
『20本の木のノート』
いわさ ゆうこ 作
文化出版局 発行
1997年第1刷発行
定価¥1300
BOOKS144販売価格¥600
2015年7月10日金曜日
2015年7月8日水曜日
かまきりりゅうじ その後
2015年7月7日火曜日
オスカー・ワイルド原作 『星の子』
ここのところ毎日雨が降り
七夕の今日も星は見えそうにありません。
一昨年は梅雨が明けて
暑かったのですが、
7月7日はいつも雨か曇りのような気がしますね。
七夕ということで
『星の子』という絵本をご紹介しましょう。
流星にのって
大地に落ちた星の子は
貧しい木こりに育てられ、
美しく成長しますが
誇り高く残忍で利己的な性格になっていきました。
ある日、貧しい女こじきが村を通りかかり
星の子を息子だ、と言いはじめます。
それを邪険に追い払う星の子・・・。
原作はオスカー・ワイルド。
ジェニファー・ウェストウッドが
明るいお話に仕立てています。
ページごとに変化する色彩の美しい
大型の絵本です。『星の子』
原作 オスカー・ワイルド
文 ジェニファー・ウェストウッド
画 フィオナ・フレンチ
訳 矢川澄子
発行 ほるぷ出版
1981年第1刷発行
1995年第15刷
定価¥1500
BOOKS!144販売価格¥800
2015年7月1日水曜日
かまきりりゅうじ
7月になりました。
初日は朝から雨。
緑がしっとりしています。
庭のあちこちにカマキリの子たちがいます。
小さくても一人前に鎌を構えてみせたりして
かわいいです。
近くにオオヨコバイが留まったりすると
葉の裏に隠れてしまいます。
カマキリを見ていると
「かまきり りゅうじ」と呼びかけたくなります。
子どもたちの国語の教科書にも
載っていましたが
工藤直子さんの『のはらうた』の中のひとりです。
ほかにも「つゆくささやか」
「あめつぶじゅんこ」「いしころかずお」、
「あひるひよこ」
「こりすすみえ」「こぶたはなこ」など
絵本『こぶたはなこさん』のシリーズでも
お馴染みのメンバーがたくさん出てきます。
開いたところを読むと
ほっとしたり慰められたり、
どっきりしたり、
元気が出たり・・・。
ひらがなで書いてありますから
子どもたちも楽しめる一冊です。
『のはらうたⅡ』
作者 工藤直子
発行 童話屋
1985年初版発行
2009年第59刷
『のはらうたⅢ』
1987年初版発行
2009年第51刷
定価¥1250
BOOKS144販売価格¥600
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