明日は雛祭りですね。
我が家でもお雛さまを飾りました。
私が生まれたときに父が買ってきたお雛さま。
段飾りではなく、ケースに入ったタイプの木目込み人形です。
衣装が日に焼けて色褪せていますが、
こどもの頃から飾ってきたお雛さまです。
私といっしょに飾る人間は変わっていきますが、
薄紙の中からは
ずっと変わらないお雛さまが顔をのぞかせます。
子どもたちが
幼稚園のころに作ったお雛さまもいっしょに並べて、
その一角だけ明るく華やかになっています。
今日は『もりのひなまつり』をご紹介します。
森の近くの家の蔵に住むねずみばあさんのところへ
のねずみこどもかいから
「もりのひなまつりをしたいので
おひなさまをつれてきてください」
という手紙が届きます。
心配顔のねずみばあさんと森へ出かけたおひなさまは、
森の動物たちと歌い踊って
楽しいひなまつりを祝います。
しかし、蔵に戻ったお雛さまはすっかり汚れてしまっていて・・・
髪がみだれ、汚れた顔のお雛さまの絵を見て、
うちの子どもたちはおもしろがったものです。
「だいじょうぶかしらねえ。」と
何事も心配していたねずみばあさんが、
いざとなると、
「だいじょうぶ。だいじょうぶですとも!」と
すべてをうまく片付ける頼もしさ。
なんてすてきなねずみばあさん!
こういうおばあさんになりたい、と思います。
『もりのひなまつり』
こいで やすこ 作
福音館書店 発行
2003年 第9刷
¥400
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