2017年2月5日日曜日

E·H·シェパード挿絵の『 たのしい川べ 』


















先日、くまのプーさんの挿絵が好きだと書きましたが、
シェパードが挿絵を描いている
もう一冊の本、
『 たのしい川べ 』がここにあります。
ケネス・グレーアム 作、石井桃子 訳のこの本も
今でも私の本棚に並んでいます。

小学生のころに
繰り返し読んだ中の一冊です。

春の大掃除の最中に
上からの呼び声に誘われて
「春の大そうじなんてやめっちまえ!」などと言いながら
家から飛び出してしまったモグラのそれから、
川べで生きるものたちとのできごと、
生活、事件や冒険が書かれています。

ストーリーもわくわくしますが、
田園風景や季節の描写に引き込まれます。

モグラが初めて出会った川
 このつやつやと光りながら、
 まがりくねり、
 もりもりとふとった川という生きもの
の表現を読んだだけでも
モグラの気持ちになって
川を思い描くことができるようになります。

見返しには川ベの地図があり、
シェパードの挿絵が
モグラたちの生活を生き生きと伝え、
ところどころにカラーの挿絵のページも挟まっている
函入りのこの童話は
今でも読み返したい本です。



『 たのしい川べ 』
ケネス・グレーアム 作
石井桃子 訳
岩波書店 発行
1963年第1刷
1982年第17刷
定価¥1600
BOOKS144販売価格¥800

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