2014年3月12日水曜日

春に開きたくなる『イギリスの野の花えほん』















寒い日が多かったとはいえ
もう3月も半ば。
枯葉と枯れ草ばかりが目立った庭も
やわらかい芽が伸びてきて、
春らしくなりました。

なかなか咲かなかった
クロッカスがやっと咲きました。
去年はたくさんの花を楽しみましたが
今年はひとつだけ。

雑草とひとまとめにされる草も
芽を出し、
伸びていくのを見ると
抜く気になれません。

この時期になると
開いてみたくなる絵本に
『イギリスの野の花えほん』というのがあります。
絵本というよりは
おしゃれな花のスケッチブックという感じです。
シャーロット・ヴォークの
繊細でていねいな花のスケッチと
花の説明が短い文で書いてあります。

ペンと水彩によるさらっと描かれた絵は
見ていると気持ちが安らぎ、
合間に描かれている
動物や虫、子どもたちにも癒されます。

色別、冬から順に花が紹介されていきます。
黄色の早春の花には、
ヒメリュウキンカ、イチゲコザクラ、
ラッパズイセン、フキタンポポ。









白い花にはヤブイチゲ、コミヤマカタバミ。
コミヤマカタバミは
「おばあちゃんのナイトキャップ」とも
呼ばれるんですって。









春に咲くベアガーリックのところに描いてある
葉っぱを持ったクマのカットのかわいいこと。









この本には96種類もの野の花が出てきます。
知らない花でも
とにかく見ているだけで
ほっとする絵本です。
ひとりでページをめくって
楽しんでいます。



『イギリスの野の花のえほん』
シャーロット・ヴォーク 絵
ケイト・ペティ 文
福本友美子 訳
あすなろ書房 発行
2010年 初版
定価 ¥1600
BOOKS144販売価格 ¥4000

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