2013年9月1日日曜日

種山ヶ原の夜 牧歌

今日も、暑い一日でした。

でも、もう9月。
日が短くなってきました。

夕方、呑川沿いを歩いていると、
桜の枝から聞こえてくるのは、
忙しいツクツクボウシの声がほとんどになり、
草むらからは、虫の音が聞こえてきます。
ススキの穂も開いてきました。
秋ですね。

今、BOOKS144には、
宮澤賢治の絵本がそろっています。
その中に 『種山ヶ原の夜』 があります。

種山ケ原の夜

そして開催中の 伊藤卓美 木版画展の中に
種山ヶ原の夜より 『牧歌』 という作品もあります。


















種山ヶ原というと思い出すのは
一面のススキ。
晴れた空と、
風に揺れて銀色に光る穂。

以前、9月に岩手へ行ったとき、
種山ヶ原の物見山まで登ったことがあります。
だれもいなくて、
風とススキだけ。
『鹿踊りのはじまり』の場面はこんな原だったのでは?
鹿が顔を出すのではないか?
自分が鹿になったような気がしたのを思い出します。

明るく
まぶしくて。
秋の乾いた風。
澄んだ空気を透して射す日差しの強さ。
背の高いススキの穂の感触。

若いころの
ずっと昔のイメージですから、
今だったら、また違って見えるかもしれません。

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