2013年3月12日火曜日

『春の花 木版画展』でお花見を

春らしい1日です。
呑川の桜の枝を見ながら
BOOKS144まで歩いてきましたが、
つぼみがふくらんできました。
先っぽがピンクになってきているつぼみもあります。
花が咲き始めるのも近そうです。


今、BOOKS144では、
『伊藤卓美 春の花 木版画展』
開催中です。
花の作品がお店にしっくり合っています。
どれも路地裏や野に咲くような、
派手さのない花ばかり。
真っ赤な薔薇とか牡丹と違って、
さりげなく、目立たないけれど、
でも咲いているのを見かけたときに
ちょっと嬉しくなったり、
ほっとしたりする花だと思います。















ぜひお花見にいらして下さい。
お待ち申し上げております。


2013年3月11日月曜日

春の花 木版画小品展

 朝、BOOKS144まで歩いていると
半そでのTシャツでジョギングの人、
親子で散歩をしている人たち、
暖かい日曜日の朝です。
桜のつぼみがふくらんできました。

道を行く人たちも薄着です。
入口も開けたままでいられます。

と、呑気にしていられたのもお昼まで。
ふと見ると北側の空が黄灰色!
黄砂か、と思っている間にもう砂ぼこりが!
表に出してある本がみんな
砂まみれになってしまいました。
悲しい・・・。
ニュースによると、黄砂ではなく煙霧なんだそうです。
どっちにしてももっと早くに
本たちを店内に避難させるべきでした。















店の版画を掛け替えました。
桜の季節に合わせて、
伊藤卓美さんの木版画の中から
春の花ばかりを17点。
桜は6種類を展示しています。
写真はサイズ195×250mmの『夫婦桜』。
その他には「おおいぬのふぐり」や
「すみれ」「つゆくさ」など野の花を掛けてみました。

東側の窓の上に素朴な花が似合います。
いちばん奥に掛けた「菊咲一花」(きくざきいちげ)まで
暖かい木版画を
ひとつひとつご覧ください。

手摺り木版画の
花のポストカード(¥200~300)も
多数ご用意しております。

明日はまた寒くなるそうですが、
BOOKS144の店内はすっかり春です!

2013年3月9日土曜日

花が次々と















 寒い冬が終わって、
枯れていた庭に
緑の芽が出始めた!と
春を感じてからの
季節の進み方の速いこと!

白梅がひとつふたつ咲き始めた、
と思ったのがついこの間。
あっという間に水仙、福寿草、クロッカス。

今朝、庭に出てみると、
昨日までつぼみだった黄色い水仙が
もう咲き始めました。
庭の枯れ草や、茂った葉を片付けると
クリスマスローズも咲いていました。
















 
 クロッカスはもう萎れ、
白梅は風がなくても絶え間なく散るようになり
バイモの葉先がカールしてきました。

花が次々とリレーのように移っていきます。
それも駆け足で。
ひとつひとつの花をゆっくり楽しみたい。
そんなに急がないで、
もっとのんびり進んで行って、と
春にお願いしたいです。

これからしばらく
庭の楽しみが続きます。

2013年3月8日金曜日

春の庭



すっかり暖かくなりました。

蛙が朝から晩までにぎやかです。
あちこちの茂みでガサガサガサガサ。
夜なぞ、気をつけて歩かないと大変。
落ち葉かと思うと動いてどっきりさせられます。
ガマの鳴き声を聞いたことありますか?
見かけによらず、けっこうかわいいです。

庭では、かなり前から福寿草が咲いていましたが、
今はクロッカスが満開。
いちばんに咲いた水仙はそろそろ盛りをすぎ、
次の水仙たちの葉が元気に伸びてきました。
白梅は風に吹かれると
花びらがちらちらと落ちてくるようになりました。
バイモはそろそろ蕾がつき、
花ニラの葉も増え、そのうち紫の花が開き始めるでしょう。
ニホンサクラソウの芽もたくさん出てきました。
やわらかそうな 毛深い薄緑色の芽。
一時絶滅しそうだったのですが、
根を分けて大事に育てた結果こんなに増えました。
ピンクの花がぐるりと輪になって咲くのが楽しみです。

2013年3月3日日曜日

サイン入り絵本『はるよ こい』

今日は雛祭りです。
曇っていて寒く、春!という感じではありませんが、
今年の桃のお節句は日曜日。
家族そろってお祝いすることができますね。

今日もおひなさまの絵本を。



田舎のおばあさんの家に遊びに来ていたももこに、
蔵の中から出してくれたのは、
おばあさんがお嫁入りの時に持ってきたという
古い立派なお雛さま。
お道具もたくさんあって、
いかにも昔のお雛さまです。
その夜、ももこはお雛さまたちの春を呼ぶ
「春の宴」の音で目を覚まします。
裏庭へ出てみると・・・。

私には田舎がないので、
「田舎のおばあちゃん」というものにあこがれて育ちました。
夏休みや冬休みに、
「田舎に行くんだよ。」という友達の羨ましかったこと!

その田舎に
こういう蔵があったりしたら最高ですね。

卓袱台や、火鉢、臼に杵。
昔の扇風機。
古い木箱。
鉄の引き手の付いた桐箪笥。

挿絵をみていると
昔の祖母の家にあった納戸を思い出します。
そして、白梅の大きな木のある庭に面した、
ひんやり寒いお座敷に飾られている
立派な段飾りのお雛さまも目に浮かびます。
今は祖母の家もお雛さまもなくなってしまいましたが、
この本の見開きページいっぱいに描かれた
7段飾りのお雛さまのようでした。


この『はるよ こい』の絵本は
わたりむつこさんのサイン入りです。

















『はるよ こい』
わたり むつこ 作
ましま せつこ 絵
福音館書店 発行
1987年 初版
2004年 発行
¥3.000

2013年3月2日土曜日

もりのひなまつり

明日は雛祭りですね。

我が家でもお雛さまを飾りました。
私が生まれたときに父が買ってきたお雛さま。
段飾りではなく、ケースに入ったタイプの木目込み人形です。
衣装が日に焼けて色褪せていますが、
こどもの頃から飾ってきたお雛さまです。
私といっしょに飾る人間は変わっていきますが、
薄紙の中からは
ずっと変わらないお雛さまが顔をのぞかせます。

子どもたちが
幼稚園のころに作ったお雛さまもいっしょに並べて、
その一角だけ明るく華やかになっています。

今日は『もりのひなまつり』をご紹介します。

絵本 もりのひなまつりの表紙です

森の近くの家の蔵に住むねずみばあさんのところへ
のねずみこどもかいから
「もりのひなまつりをしたいので
おひなさまをつれてきてください」
という手紙が届きます。
心配顔のねずみばあさんと森へ出かけたおひなさまは、
森の動物たちと歌い踊って
楽しいひなまつりを祝います。
しかし、蔵に戻ったお雛さまはすっかり汚れてしまっていて・・・

髪がみだれ、汚れた顔のお雛さまの絵を見て、
うちの子どもたちはおもしろがったものです。

「だいじょうぶかしらねえ。」と
何事も心配していたねずみばあさんが、
いざとなると、
「だいじょうぶ。だいじょうぶですとも!」と
すべてをうまく片付ける頼もしさ。
なんてすてきなねずみばあさん!

こういうおばあさんになりたい、と思います。

『もりのひなまつり』
こいで やすこ 作
福音館書店 発行
2003年 第9刷
¥400

2013年3月1日金曜日

のはらの ひなまつり

3月です。
3月と聞くと、
穏やかな暖かい日差しと
やわらかなそよ風を連想します。
でも3月初日の今日は、
BOOKS144の店の周りは
ゴウゴウと風が吹き荒れ、
音を聞いていると恐いほどです。
春一番だそうですが、
まるで春の嵐!
枯葉や枯れ芝が飛び、
砂ぼこりが舞い上がり、
表に立ててある本は倒れ、
並べてあるジャンプ傘(¥1050)は飛びそうです。
明日はまた寒くなるんだとか・・・。
春らしい日が待ち遠しいです。

いよいよ、あさってはひなまつり。
今日は絵本『のはらのひなまつり』をご紹介します。

絵本 のはらのひなまつり (えほん・こどもの四季)の表紙です

ともこが紙でおひなさまを作るところから始まります。
きれいに飾ってから見せようと、
あそびに来た猫のみーやにも、
ゆうくんにも見せられません。

急に吹いてきた風に飛ばされた色紙とおひなさま。
どこへ飛んでいったのか、さがしていると、
ねずみたちが、
うさぎたちが、
「たんぽぽのはらのひなまつり
みんなおいでよ」
と、手に手にともこの色紙を持ってかけていきます。

3人も後をついてかけていくと・・・。

そこは、あかるい のはらのおひなまつり。

ねずみの絵をみて、
いわむらかずおさんの挿絵だ、と気付きました。
表紙には漢字で「岩村和朗・絵」とあったのに。

春のたんぽぽの咲く野原の空気。
草のやわらかさ、そこに流れるやさしい風。
ほのぼのとする「おひなさま」の絵本です。

巻末にはひな祭りの由来も書かれています。
さらに最終ページには
「たんぽぽびなの つくりかた」も出ています。
たんぽぽはわかりますが、
ギシギシの葉は見つかるでしょうか。

『のはらのひなまつり』
神沢利子 作
岩村和朗 絵
金の星社 発行
1980年 初版発行
2011年34刷
¥800