2015年5月29日金曜日

長田弘さんの 『ねこのき』

今月はじめに
詩人の長田弘さんがなくなりました。

たくさんの著作がありますが
BOOKS144にも詩集、絵本など
何冊かあります。

そのなかの『ねこのき』という絵本をご紹介します。
大橋歩さんのオイルパステルによる
あたたかい絵。

花のすきな
一人で暮らしているおばあさんと
おれんじいろの長いしっぽのねこのお話です。

長田弘さんの後書きに
「散歩をする道をきめて、
 いつもおなじ時間にその道を歩いてゆくと、
 いつもおなじ場所で、
 おなじ猫たちに出会います。」
と、あります。

そして毎日歩く道で
多くの猫たちと知り合い
お互いに親しく挨拶をかわすようになっていく。
くつろぐ猫に足を止め、
ときにはしゃがんで声をかけたり。
そんな穏やかな散歩風景が想像できます。

後書きは次のように続きます。
「その顔見知りの猫たちの一匹が、
 ある日ふっつり姿を消し、
 それっきりになりました。
 この小さな絵本を、
 そのいなくなった猫のために。」

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『 ねこのき 』
長田弘 さく
大橋歩 え
クレヨンハウス 発行
1996年第1刷
2007年第6刷
定価 ¥1165+税
BOOKS!44販売価格 ¥600

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